「品格があって、貴婦人を見るよう。
光を反射するものが何もない宇宙空間の暗黒は、
地球では見たことのない漆黒なんです。
その中に星が満天で、こんなに星があるのかというくらい。
地球は透明感があるブルー・プラネットで、
きれいなレースのベールにくるまれたような姿で、
ゆっくりと回っている。
それはそれは美しい品格のある、平伏すような美しさです。」
これは、スペースシャトルから見た、「地球」の美しさを語る、向井千秋の言葉である。
今日愛知万博で、地球よ永遠に「ラブ・ジ・アース」音楽イベント・コンサートで、
ユーミンなどアジアの歌手が、熱唱したとか。
そういえば、今回の万博のテーマは
「愛・地球」であった。
ハリケーン「カトリーナ」の爪あとがまだ生々しいアメリカ南部に、
今度はさらに強大な「リタ」が近づいており、
おびただしいまでの、非難する住民の車の行列の模様を、TVが伝えている。
まるで、映画の一こまのような映像であり、
「宇宙から落ちてくる巨大隕石から逃れる人の群れ」のようである。
また、東ヨーロッパの大洪水も、同じニュースで伝えられていた。
隕石を避けることは難かしいかもしれないが、異常気象を何とかするのは、
人間の英知を結集すれば可能になるかもしれない。
その英知のひとつの表れが「京都議定書」であろう。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kiko/cop3/k_koshi.html
地球温暖化阻止に向けて、二酸化炭素などの排出量を、
2008年からの5年間に5%削減しようとする「英知」である。
ところが、米国や中国は「京都議定書」を批准する気はない。
理由は、「経済への妨げになるから」である。
因果関係がはっきりしていないかもしれないが、
二酸化炭素の大量排出が生み出した地球温暖化現象が、
「カトリーナ」や「東欧の洪水」や「極地の高温気象」を
さらに生み出したのではないのか。
大変大変不謹慎ではあるが、もうすぐフロリダ付近にやってくる「リタ」が、
アメリカの「地球温暖化」に対する気持ちを変化させてくれないものかと、
思うのである。
中国の工業煤煙も、非常に心配である。
焼畑農業による森林面積の縮小も、大変憂慮すべき問題である。
向井千秋が宇宙から見た、「品格のある美しい地球」が永遠に続くことを願う。
いまなら間に合う。