この画像は、どの場面かお分かりであろうか。
いまさら何の説明も要らない、オードリー・ヘップバーンの代表作、
「ローマの休日」。
彼女は、ほとんど新人で、初主演で、オスカーを獲ってしまった。
ローマの名所はこの映画で、全世界の人の脳裏に刷り込まれてしまった。
真珠のような輝きの、オードリーの姿とともに。
「真実の口」での、映画さながらのスナップショットが、私にもあるにはあるが、
役者が違いすぎる。
「トレビの泉」でもコインを…。
ラスト近く、
オードリーとグレゴリー・ペックが、無言でうなずき合うあのシーンは、
思い出すに目頭が熱くなる。
人を感動させ、心を揺さぶるのに、言葉は要らない。
小説とは違う映画の特性が、あのシーンに凝縮されている。
キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」外国映画編(1999年版)
第3位
この映画の採点=☆☆☆☆★
(双葉十三郎のぼくの採点表より ☆=20点 ★=5点 但し☆☆☆☆★★以上はない)