遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ローマの休日/ウィリアム・ワイラー

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この画像は、どの場面かお分かりであろうか。




いまさら何の説明も要らない、オードリー・ヘップバーンの代表作、

ローマの休日」。

彼女は、ほとんど新人で、初主演で、オスカーを獲ってしまった。


ローマの名所はこの映画で、全世界の人の脳裏に刷り込まれてしまった。

真珠のような輝きの、オードリーの姿とともに。


「真実の口」での、映画さながらのスナップショットが、私にもあるにはあるが、

役者が違いすぎる。

「トレビの泉」でもコインを…。



ラスト近く、

オードリーとグレゴリー・ペックが、無言でうなずき合うあのシーンは、

思い出すに目頭が熱くなる。

人を感動させ、心を揺さぶるのに、言葉は要らない。


小説とは違う映画の特性が、あのシーンに凝縮されている。




キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」外国映画編(1999年版)

第3位

この映画の採点=☆☆☆☆★
双葉十三郎のぼくの採点表より ☆=20点 ★=5点 但し☆☆☆☆★★以上はない)