遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

#書道

はじめての御朱印帳

嵯峨野散歩のおまけで、天龍寺で御朱印帳を購入しました。私にとって初めての御朱印帳です。いま少しブームの御朱印集めをやってみようかな、どうしようかな、といった段階です。 天龍寺では、持参の御朱印帳には直接御朱印を記してくれません。朱印に文字ス…

ため息の「頭弁帖」「離洛帖」/藤原佐理

藤原佐理(ふじわら の すけまさ/さり 944-998 )は、平安時代中期の公卿・能書家。 「王義之から空海へ」の展覧会では、日本最古の詩懐紙「頭弁帖」(国宝)が展示されていた。これは、香川県立ミュージアム蔵。 「懐紙」とは書道用語では漢詩・和歌などを…

三体白氏詩巻/小野道風

書道の大御所三跡(さんせき)の一人、小野道風(おののみちかぜ「トウフウ」894-967)の書のご紹介。 道風といえば、花札の「雨」の人物として有名である。あの札は「柳」を表す札だが、柳に飛びついたカエルを見て、道風が書のスランプから脱したという謂…

風信帖/空海

国宝「風信帖(ふうしんじょう)」。 「風信帖」は、「灌頂歴名」と並び称せられる空海の書の最高傑作とされており、「風信帖」(1通目)、「忽披帖」(2通目)、「忽恵帖」(3通目)の3通を1巻にまとめたもので、その1通目の書き出しの句に因んでこの名があ…

書道展「王義之から空海へ」に感動しました

大阪市立美術館で開催中の「王義之から空海へ 日中の名筆漢字とかなの競演」展に行ってきました。(会期は5月22日まで) おもな展示作品を、中高生向けと思しきパンフレットを利用して、上記画像でご紹介しています。 最澄の「久隔帖(きゅうかくじょう)」…

現代書道二十人展

新井光風「日新月盛」(中庸章句・朱熹)87×86.5センチ 15日は午前中に難波の高島屋に出かけて「第60回記念 現代書道二十人展」の鑑賞。 この展覧会は、現代書壇を代表する20人が新作を発表するという、新春恒例の現代書道展で、1957年から開催されて…

いきなり清書

かねてから書道を始めたいと思っていた。 とりあえずは、ヤフオクやネット販売で道具をそろえて、YouTubeの動画でお手本を探して、一枚だけ縦横の線を描いただけで、ぶっつけ本番の清書。処女作である。 大きい筆で大きい字は難しい。お手本は、一筆で一文字…

風信帖/空海

週刊誌での連載コラムで内館牧子が嘆く。 とあるところの加藤さんちの長男クン小学2年生。 自分の名前を漢字で書いたら、 「名前を書く時に習っていない漢字を使わないように」と先生から注意されたという。 長男クンは、小学校の間はずっと「加とう」書く…

白氏詩巻/藤原行成

藤原行成の「白氏詩巻」 うちの専務と私の会話。 中途採用者の履歴書を前に専務 「履歴書の字を見たら、おおよそその人物がどういう人か特定できます。」 それはちょっと決め打ちすぎだなぁと思い 私「そうですか?それはちょっと…(承服しがたい)。」 専務…