遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

いつまでも政権御用放送局ならNHKはもう要らない

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少し前の小田嶋隆のツイートにこんなのがあった。

小田嶋隆 @tako_ashi
amazonプライムの会員料金(月額500円)ならびにNetflixの月額料金(880円~1980円)を基準に試算すると、NHKの放送受信料の適正価格は、150円程度だと思う。じっさいそのレベルのコンテンツしか流れてきていない。まあ、個人の感想だけど。

NHKの放送受信料の適正価格は、150円程度だ」というのは、あながち言い過ぎでもないと思う。私は、amazonプライムにもNetflixにも加入しているし、YouTubeやAbemaテレビの無料動画や放送にとてもお世話になっているから、小田嶋のつぶやきがよく理解できる。

私の場合は、NHKの放送は朝ドラ「エール」と「日曜美術館」「大相撲」「高校野球」は常に見ていて、多くのスポーツ番組やドキュメンタリーもよく見ていて、内容によって「ドキュメント72時間」「NHK杯囲碁・将棋」「趣味の園芸」「NHK特集」「100分de名著」「こころ旅」などを見ているので、月額1000円くらい払っても良いとは思っている。

しかし、実にアンフェアで偏った報道番組やニュース、誰が見ているのだろうかと思しきくだらない芸能番組、必要以上に金をかけすぎている「大河ドラマ」は、世の中に毒を撒いているのでマイナス要素500円で、実質NHKに払ってもいい受信料は500円くらいかなと思う。

以前からよく言っているように、大相撲はAmebaテレビの花田お兄ちゃん解説(土日のみ出演)の番組がすこぶる上質なことから、NHKの大相撲でなくても問題ないと思っている。いまやNHKの代わりは民放、ネットテレビ、ネット動画などいくらでもある。

とにかく、我が家が支払っているNHKの1年分の放送受信料24,740円(1月2,000円)は、異常に高い。しかも、本放送を見逃し再放送を見逃したら「NHKオンデマンド」で有料で観ることしかできないのだ。

オンデマンドのアーカイブの番組は、元はと言えば私たちの受信料で制作したにも拘らず、1本100円~300円くらい課金をするのだ。再放送で出演者にギャラが発生するのか?しないだろ?我が家では親の代から受信料をもう60年以上払っているのだから、すべて無料のプレミアム会員にしてくれてもいいくらいだ。

ということで、いまのままならNHKはもう要らない。テレビを持っていたら絶対にNHKの受信料が発生する法改正を目論んでいるようで、とんでもなく傲慢なメディアになり下がってしまった。

私は、あのばかげたN国とは全く考えを同じくしないが、今のままの提供コンテンツなら、NHKの放送をスクランブル方式にするとか番組単位で視聴料を払うような方式に変更してもらいたい。

政治的な偏向と放漫経営と消費者無視のサービス料金の設定で、本来なら倒産していても不思議ではない企業なのだから、少なくとも誇り高き公共放送として再生するべきだ。菅政権は、携帯電話の値下げを言うなら、NHKの受信料値下げ(月1000円程度)も同時に実行するべきなのだ。

 

東京地検が動き、「#安倍晋三の逮捕を求めます」のハッシュタグが立った

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安倍晋三後援会の「桜を見る会」の前夜祭(懇親会)の費用の支払いについて、東京地検特捜部が安倍前首相の公設第1秘書から任意で事情聴取したとNHKが伝えた。

www3.nhk.or.jp

安倍側から800万円を超す費用負担を示す領収書が出てきたそうだから、特捜部には頑張って公選法違反で安倍をしょっ引いてほしいものだ。

ツイッターでは、「#安倍晋三の逮捕を求めます」というハッシュタグがトレンド入りしていて20万件のツイートを超えるところとなっている。

モタモタしている菅政権を横目に安倍が3度目の首相の座を目指している、との外信があったという情報を目にして、私は毒素が体中に回ったような気分になっていたのだが、東京特捜部の任意聴取がそのニュースを吹き飛ばしてくれたような気もしている。

まさか特捜部が、安倍の3選阻止で動いたとは思えないし、自民党内部からの声で特捜が動いたとも思えないので、これは確たる証拠が見つかった後の自然な流れのような気がする。

それと、このニュースの第一報をNHKが伝えたのが(10年前なら当たり前のことだったのだが)珍しいことだ。最近のNHKらしからぬ素早い安倍にまつわるネガティブ報道というのも、公共放送の矜持からか、NHKの政権に対する風向きが少し変わってきたのかなと期待をもたらす。

安倍がどうなろうと知ったことじゃないのだが、お前のあの病気はどこ行ったんじゃ?と言いたくなるほどはしゃいでいる最近の安倍には虫唾が走るので、早く表舞台から消えてもらいたい。

ということで、この際、東京地検やメディア(特にNHK )が独立した立場でニュートラルな姿勢で仕事をしてくれるようになって、少しずつでも日本が民主国家に戻って行ってくれればいいなあと思う今日この頃である。

 

祝・貴景勝優勝/大相撲11月場所

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2020年の大相撲11月場所はコロナ禍の中「九州場所」にはならず、蔵前の国技館で昨日千秋楽を迎えた。

千秋楽結びの一番は、貴景勝vs照ノ富士の大一番になった。

貴景勝が勝てば14勝で優勝が決まる一戦は、1敗差で追いかける照ノ富士が見事に大関を倒して優勝決定戦に持ち込んだ。

貴景勝は、プロレスのボディスラムのように背中から土俵にたたきつけられた。照ノ富士は、絶えずひざの故障を持ちながらの復活劇を果たしてきたのだが、この一戦は自分のひざをかばってか貴景勝の体に倒れこむような受け身を取った。なので、自分の体重と照ノ富士の体重プラス二人のパワーが貴景勝の背中に集中していた。

貴景勝が背中から土俵に倒れた姿を見て、私は貴景勝は次の一番はもう取れないのではと心配した。しかし勝負が決着した後、貴景勝は瞬時に起き上った。そして、10分後の優勝決定戦では、照ノ富士に何もさせないまま一気に土俵外に押し出して、2回目の優勝を手に入れた。照ノ富士の膝が前の一番の後で万全ではなかったのかもしれなかったが、貴は見事な勝ちっぷりであった。

優勝インタビューでも、きちんとした言葉を持つ立派な大関だということを知らしめした。アッパレ!

貴景勝の全身を真横から見ると、その幅広さ(分厚さ)に驚く。あの丸い全身に、パワーを生み出し身を守る筋肉が生きているのだと、優勝決定戦を見て改めて思い知った。ケガをしないで立派な横綱になっていただきたい。

一方、私の応援するもう一人の若武者朝乃山は、残念ながら場所中のケガで休場となってしまった。

朝乃山の初日の素晴らしい勝ちっぷりを見て優勝を確信した私だったが、その直後の土俵下で自分の右腕を見て「やっちゃった」というように顔をしかめていたので、彼の休場を聞いてさほど驚かなかった。

彼には、しっかりケガを治して2021年は横綱を張っていてほしいと願っている。貴景勝と朝乃山という全くタイプの違う二人の横綱を見たいと思っている。

そして、大ケガをして十両にまで復帰した宇良も、今場所9勝を挙げ少しずつ本来の彼の相撲に近づいてきていて、これも嬉しい結果だった。

場所前にYouTubeで宇良の所属する木瀬部屋の朝稽古のようすを興味深く見たが、十両以上に7人もいる稽古は充実したものだった。

宇良(9勝6敗)はもとより、徳勝龍(8-7)、志摩の海(11‐4・敢闘賞)、明瀬山(9-6)、英乃海(7-8)、美ノ海(7-8)、常幸龍(9-6)と、木瀬部屋十両以上の関取たちはみな好成績だった。英乃海は14日目にけがをして惜しくも勝ち越せなかったが、全力士が素晴らしい成績で、あの朝稽古を見ていたらうなずける結果だった。アッパレ!

www.youtube.com

ということで、次の場所の開催がまた危ぶまれるコロナの蔓延ぶりだが、みなケガを癒して身体を手入れして十分なけいこに励んで次の場所に備えていただきたい。